アデノイド顔貌の特徴と原因

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アデノイド顔貌について

あなたの身の回りには、どくとくの特徴のある顔つきをしてりる人はいないでしょうか。 たとえば、顎が小さい、顎がほとんどない、顔が長い、口をぽかんと開けている。これはどれも、アデノイドが肥大することで起こる、「アデノイド顔貌」と呼ばれている顔です。芸能人にも多い病気の顔であり、悩みを抱えている方が増えています。

アデノイド顔貌って何?

鼻腔の奥にはあるアデノイド

アデノイド顔貌は、最近増えている現代人ならではの顔の特徴をいいます。息を吸い込むには、「口」か「鼻」しかありませんが、口呼吸が恒常化すると顔の筋肉が衰え骨格が歪みんでしまいます。その結果おこるのが「アデノイド顔貌」なのです。

のどには、リンパ組織の集まりの「扁桃」あり、細菌やウイルスが体内に侵入することを防ぐ役割を持っています。扁桃組織の代表は、喉の奥の左右にある「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」と、鼻腔の奥にある「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」です。そして、後者の「咽頭扁桃」こそがアデノイドです。アデノイドは「口蓋扁桃」よりも更に奥にあり、直接、目で確認することはできません。

肥大している人特有の顔つき

アデノイド顔貌とは、つまりアデノイド(咽頭扁桃)が肥大している人に起こる、特有の顔つきをいいます。

アデノイドは喉の奥にあるので、ここが肥大していると、鼻奥が狭くなります。空気の行き来がしんどくなり、鼻で呼吸をすることが難しくなります。そのために、口呼吸に頼ることが増えてしまいます。口呼吸ばかり長年続けると、顎がほとんどなくなってしまったり、顔が長い、歯並びが悪い、顔つきがたるんでいる、といった顔に変化してしまいます。これが、アデノイド顔貌になる原因と言われています。

ちなみに、アデノイドは咽頭扁桃であり扁桃腺ではありません。位置が似ていることから、言葉の通っている「扁桃腺」と混同する方が多いようですが間違いです。正確にはアデノイドも口蓋扁桃もリンパ組織。腺組織である扁桃腺とは似ているようで違うのです。

アデノイド顔貌の特徴とは

特有の表情があるアデノイド顔貌。それは、共通する15のポイントがあるとされてます。必ずしも一人に全部が集まっているとは限りませんが、該当するポイントが多いのであれば、その人もアデノイド顔貌である可能性があります。

上顎より下顎の方が引っ込んでいる 上顎・下顎の横幅が狭い 顎がほとんどない 顔が長い 頬に締りがない 出っ歯 前歯の歯並びが悪い 前歯の噛み合わせが浅い 唇がめくれて乾燥している 下唇の方が厚い 鼻の穴が小さい 口をぽかんと開けている ぺちゃぺちゃと音を立てて食べる 口内の片側で噛んで食べる癖がある 舌が見える

芸能人にもいます

アンガールズの山根氏・バナナマンの日村氏・嵐の二宮和也氏

前車2人は、いかにもなアデノイド顔貌かと思います。顎が無く顔が長い典型的な顔つきをしています。 嵐の二宮和也氏は「?」と思う人も多いでしょうがアデノイド顔貌だと言われています。まぁ確かに、そう言われてみればそうかなと思います。横顔写真では、顎が小さいなど、アデノイド顔貌の特徴があるかもしれません。つまり、これほど差があるのです。

アデノイド顔貌の症状

話し方や体型にも異常が

顔の特徴とは別に、病気としての症状があります。鼻を使わない呼吸をしているだけですが、顔のみならず体にも変調をきたしたりするのです。

喋り方がおかしい

滑舌が悪かったり、発音がおかしいといった症状があるようです。口呼吸に頼るために、舌を本来あるべき位置より低い位置や前の方に置いてるのです。そのために、喋り方がおかしくなったりしますし、口を開きすぎていることで、喋る時に口を閉じるタイミングが遅くなり、中途半端な発音になると考えられています。

個人差がありますが、特定の行の発音が苦手です。「た行」「だ行」「な行」「ら行」「さ行」の発音がはっきりしない。口を閉じる「ま行」音が、うまく発音できないといった症状が出ると言われています。

いびきをかく

アデノイド顔貌は、いびきをかくことが多くて、しかも音が大きいという特徴があります。

イビキがでる原因をちょっと追加します。睡眠中の呼吸は鼻でするものですが、鼻の通りが悪いと口呼吸になります。舌が喉の奥に落ちこんで、気道が狭くなると、そこを流れる空気が乱れて、喉の奥が振動するようになります。いびきはこうして発生するのです。

睡眠時無呼吸症候群

アデノイド顔貌で特に危険な症状が、睡眠時無呼吸症候群。眠っている間に呼吸が止まる病気であり、「Sleep Apnea Syndrome」の頭文字をとって、「SAS(サス)」とも呼ばれます。

医学的に言うと、10秒以上の気道の空気の流れが止まった状態が無呼吸。その無呼吸が一晩に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あるのを、睡眠時無呼吸症候群と呼びます。

睡眠は、脳と身体を休息させるためのものです。睡眠時無呼吸症候群は呼吸停止が繰り返されるので、身体の中の酸素が減っていきます。不足を補うためには、心拍数をあげるなどの活動が必要となります。休息の時間にもかかわらず働くことになるために、脳や体に大きな負担がかかるのです。

時間外手当が割高なのはどこも同じ、夜に休めなかった結果、日中に強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされます。更に高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併する危険が高まります。交通事故や突然死の原因にもなり、社会問題ともなっています。

猫背になりやすい

猫背になりやすいことも特徴の一つです。猫背とは、背中が丸まって、頭が前に出てしまっている状態形状のこと。悪い姿勢の代表格とも言われています。アデノイド顔貌が猫背になるのは、口呼吸がしやすいように、頭を前に出すことが原因です。

猫背になれば、胸を拡げることが難しいので呼吸がしづらくなります。無意識にたくさん空気を吸おうとするため、さらに口呼吸の慢性化に繋がってしまいます。

アデノイド顔貌になる原因

子どもの頃からの口呼吸の慢性化

アデノイド顔貌になってしまうのには大きな原因があります。それは、子どもの頃からの口呼吸の慢性化。アデノイドが肥大すると、鼻と喉の通り道が狭くなって慢性的な鼻づまりが起こります。鼻呼吸が難しくなるため、自然、口呼吸ばかりするようになります。口呼吸が長期間続いてしまうことで、アデノイド顔貌と呼ばれる顔つきになってしまうということです。

アデノイドは子どもの頃大きくなる

アデノイドは子どもの頃大きくなると言われます。一般的には幼児期の2〜5歳頃が最も大きく、思春期くらいまでには小さくなります。アデノイドが乳幼児期に大きくなるのは、まだ免疫システムが未熟だから。口や鼻から侵入する病原体に弱いので、免疫を早く得るため生理的な作用なのです。少しでも早く経験を積ませるための仕組みみたいなものです。

極めて理に叶った機構ですが、アデノイドが異常に大きくなってしまったり、思春期を過ぎても小さくならなかった場合、アデノイド増殖症になる問題がおこるわけです。

口呼吸で肥大化が

アデノイドは生理的な作用で乳幼児期に大きくなるのでですが、異常に肥大することや、思春期を過ぎても小さくならないことの原因は、はっきりと解明されていません。アデノイドは、外からのウイルスや菌の侵入を防ぐ働きをしていることから、炎症を繰り返すことによって、アデノイドの肥大が加速する可能性が高いというのが通説です。そして炎症を繰り返す原因となってるのが、口呼吸ということです。

鼻呼吸で吸いこんだ空気は、鼻の粘膜を通ります。鼻腔のフィルターなどによって細菌を減らし、更鼻の粘膜によって水分を吸収、湿度が高い状態で気管や肺に入っていきます。

口呼吸ではそれができません。呼吸の専門気管ではないので、空気を吸い込むと直接喉や気管に細菌が入り込んでしまい、慢性的なアレルギー体質になりやすい。さらには、乾燥したままの空気が気管に送られるため、喉や肺を痛めて風邪をひきやすくなります。

こういったことが炎症を助長してアデノイドの肥大を促進する可能性があるのです。