ストレスで下痢や腹痛になったときの予防と対処法

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ストレス 下痢や腹痛の正しい予防と対処法

「お腹がいたい! この駅で降りないと危ない」
人は多かれ少なかれ緊張しますが中には程度が重い人がいます。試験前や重要な会議前、人前でスピーチをする前などに、お腹が痛くなって、トイレに駆け込んだ経験はないでしょうか。こういう症状にはどう対処したらいいのでしょう。ストレスによって引き起こされる下痢などの仕組みや対処法を考えます。

下痢の症状や原因についての対処法

ストレスチェック項目

人は苦手な場面をむかえると多少なりとも緊張するものです。中には程度が重すぎて病的な反応をしめす方もいます。試験前や重要な会議前、人前でスピーチをする前などに、お腹が痛くなって、トイレに駆け込んだ経験はないでしょうか。もしもあるならば、こういう症状にはどう対処したらいいのでしょう。ストレスによって引き起こされる下痢などの仕組みや対処法を考えます。

以下はストレスチェック項目です。5つ以上当てはまるようなら、かなりのストレスと抱えている可能性があります。

 熟睡できない(眠れない)
 頭がもやもやする
 動悸か、胸の痛みか、胸の苦しい
 頭痛か、めまいか、耳鳴りがする
 肩がこる
 疲れている
 イライラする
 食欲がないか、過食ぎみ
 胃腸の具合がよくない
 上司や部下、家族に不満がある
 今の仕事が好きではない
 嫌いな人がいる
 自分の意見が言えない
 相談相手がいない
 誰とも会いたくなく一人でいたい

いかがだったしょう。いくつ当てはまりましたか?

ストレスは身体の均衡を壊す

自律神経に影響が

生体には、体の状態を一定に保とうとする特性(ホメオスタシス、という)があります。そのため、多少のストレスを受けたくらいでは、状態をすぐ元に戻してしまうことができるようにできてるんです。ただし、あまりに過剰なストレスには対処できません。

状態を戻せないくらい過剰なストレスが加わると、ホメオスタシスに負荷がかかります。機能を担っている自律神経系や内分泌系、免疫系などが乱れて、さまざまな病気を引き起こす原因となるのです。

現代社会にはさまざまなストレスがあり、ストレスとは無縁ではいられません。そのせいでストレスが関係する病気も増加しています。さまざまな病気がストレスに関係して発症したり悪化したりします。下記は、よくある症状です。

 胃潰瘍、不整脈、心臓病、円形脱毛症
 糖尿病、気管支ぜんそく、高血圧・・・

先に挙げたような、「試験前やスピーチ前などに急な腹痛が起こりトイレに駆け込んだ」ことのある人は少なくありません。これは、緊張や不安などストレスが原因となって、下痢をおこしている可能性が高いのです。

ストレスが原因の過敏性腸症候群

下痢には2つの種類があります。「急性下痢」と「慢性下痢」です。このうちストレスによる下痢は、症状を繰り返す「慢性下痢」に分類されます。多くは「過敏性腸症候群」と診断され、ストレスの多い現代を象徴する症状の一つとなっています。

「過敏性腸症候群」の可能性が高いのは、症状が3週間ほど続いたり、月に3回以上の腹痛や下痢が3ケ月以上続く場合です。とくに多い世代は、20〜30代だと言われています。慢性的に繰り返す下痢に悩んでクリニックを訪れる。そういう方の約半分が過敏性腸症候群によるものと言われます。病院へ行って検査をしてもらうのですが、どこも異常が見つからないという大きな特徴があります。

ストレスから下痢を発症するのは、腸の異常というよりも、精神的な影響が大きいと考えられてます。胃や腸をはじめとする内臓は、自律神経が深く関係しています。心に不安があこると、胃や心臓にずきりとした違和感を感じることがあるでしょう。不安や緊張など強いストレスがかかることで自立神経に乱れが生じて、腸の動きが突然活性化したり、腸管が痙攣して腸内の水分調整がうまくいかなくなります。そうして、下痢や便秘の症状が現れるのです。

過敏性腸症候群の対処法

まじめで神経質な人ほどかかりやすいと言われている「過敏性腸症候群」。治すためには、一番の原因であるストレスをかけないようにすることが最良の解決策です。しかし、わかっていても簡単に性格や体質を変えられるものではありません。根本的を解決しようと急いで焦るよりも「上手に付き合う」という気持ちで臨むことが、より大切です。

すぐにできる対策は、生活のリズムを見直すことです。毎日の生活に乱れはありませんか。早寝早起きや食事の時間を規則正しく、朝食後は便意がなくても必ずトイレに行く時間を作る。そうした、決まった流れを毎日習慣付けることで排便のリズムが整ってきます。さらに、適度な運動や趣味に没頭する時間を確保することも、ストレス解消に大いに役立ちます。

ストレスとの付き合い方をするなら、プロのアドバイスに身を委ねるのも方法です。心療内科などの医者や専門サイトなど、相談窓口はいくつもあるはずです。現代社会においてのストレスは、避けてることが難しいものです。自分の意思の下、上手にコントロールできる方法をアレコレ試みてください。

ところで、過敏性腸症候群に悩んでいる人の中には「下痢止め」を使っている方も多いかと思います。対処療法のひとつといえるのですが、一時しのぎにすぎず、根本的な解決策とはなりえません。「下痢止め」に頼りすぎず、無理のない範囲で日常の生活から少しずつ改善をしていきましょう。

働く人のストレスチェック制度

チェックの義務化

2015年12月から、従業員50人以上の会社や事業所では、ストレスチェックの実施が義務化されています(従業員50人未満の会社は当分の間努力義務)。実施するのは3領域。「仕事のストレス要因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」です。具体的な項目数や内容については、各企業にまかされてますが、国では「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」を推薦しています。

一例ですが、厚生労働省は過去に「職業性ストレス簡易調査票」の項目から9項目(ストレス反応を鋭敏にとらえる際に効率的とされる「疲労」「不安」「抑うつ」に関する項目)を抜粋して示しています。

・チェック項目
 疲労:1 ひどく疲れた 2 へとへとだ 3 だるい
 不安:4 気がはりつめている 5 不安だ 6 落ち着かない
 抑うつ:7 ゆううつだ 8 何をするのも面倒だ 9 気分が晴れない

・評価方法
上記の9項目について、最近1カ月間の状態をそれぞれ「ほとんどなかった:1点」「ときどきあった:2点」「しばしばあった:3点」「ほとんどいつもあった:4点」と点数で評価

・評価基準
9項目のチェックリスト各項目の合計点が〈疲労:12点、不安:11点以上抑うつ:10点以上〉のいずれかに該当する人は、「高ストレス者」とみなされる

心のストレスとカラダの悩み