挫折から立ち直るには

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どうしても乗り越えたい、失敗や挫折

人生に失敗はつきもの。
エジソンの「成功とは99%の失敗と……」を引用するまでもなく、失敗なくて成功はありません。 とはいえ、それは、成功したからいえる話。失敗のさなかや挫折の最中に、そんなゆとりある心境になれないでしょう。

個人的にはなはだ失敗の多い管理者。他人に怪我を負わせて2ヶ月休業に至らせたり、とある事故で車一台購入できるほどの破損を呼び込んだときは、死にたいくらいに落ち込みました。会社が倒産して職を失ったときは、子供達の寝顔を見ながら眠れない夜が長かった。それでも人生は続きますし責任からは逃げられません。 失敗や挫折を超え、元通りに立ち直るにはどうすればいいのでしょうか

ペットロス

時間があるからストレスになる

昔はよかった……ホント?

「人間50年 下天のうちをくらぶれば〜」

これは信長が好んで舞ったとされる「敦盛」の一節です。
人生が50年だった昔、40代までにはほとんどがお亡くなりになったのでしょう。山場を越えた世帯主が30代には後継者に道を譲るという図式が見えてきます。武士が12歳で元服したとすれば、活躍できる期間は平均20年ちょっと。30代なら身体も元気なので、何も考えずシャカリキに突っ走れそうな気がします。命が軽かった時代なので、ちょっとしたことが命のやり取りになります。現代人なら三日と生きられないでしょう。少なくとも悠長に悩んでいるユトリはなさそうです。

しなければよかった……

すべてが後悔の元になる

人生の多くの部分は失敗や挫折の連続で成り立ってます。大小さまざまなエラーがあって、誰もが味わう苦い経験です。客観的には「誰もが」と言われても当人にとっての苦痛はけっして小さくありません。心のつらさは、怪我や病気と異なり、傷病認定しないしされません。風邪をひいたときには、休まないまでも体をいたわることくらいはするでしょう。失敗や挫折を経験したときも同じです。風邪が悪化すれば肺炎になるのと同じ様に、つらい気持ちを無視したり押さえ込んでいると、こじらせて心の状態が悪化することがあります。ゆっくり心をいたわって回復させてみませんか。

心におこる3つの症状とは

失敗や挫折が、私たちの心のなかに引き起こす症状は、主に3つ。 まず「自信喪失」。自分が持っている持っていたと信じていた能力やスキルに自信がなくなり、必要以上に自分を低く見てしまいます。自信を失ったことによって引き起こされるのが「無力感・無気力」です。前向きに挑もうとする気力が失われ、何をやってもうまくいかない気分になります。どうせ私なんかと卑下します。さらに、次も失敗するのではないかという「不安」が高まってしまうと、力が湧き出なくなって、本来もっているはずの実力すら発揮できなくなります。

ボールのサイズはいつも同じです

「ボールがいつもより大きく見える」「停まって見える」という話を耳にしたことはないでしょうか。野球選手は調子がいいときは、ピッチャーのボールがよく見えいくらでも打てる気がするそうです。反対に、スランプに陥ったときは、ボールが小さく見えたり逃げていったりで、なかなかバットに当たらないといいます。摩訶不思議な現象に思われますが、興味を持った心理学者が調査を実施したそうです。

対象:一般人
実験:アメフトのボールを約9メートル先のゴールに向かってキックしてもらい、その前後に、ゴールの幅とバーの高さを目測で答えてもらう

・結果
 チャレンジする前 ゴール幅とバーの高さ。解答に差は少ない
 チャレンジした後
   成功者 ゴールの幅 1割広く感じた バーの高さ 1割低く感じた
   失敗者 ゴールの幅 1割ほど狭く感じた バーの高さ 1割ほど高く感じた

失敗した人にはゴールが難しく見え、成功した人にはやさしく見えたのです。失敗の言い訳にも聞えますが、成功者にはカンタンであると見えていることから、1割むずかしく感じたのは確かなのでしょう。

失敗のプレッシャーが失敗を呼び寄せる

マイナス補正されるのはゴール位置だけじゃありません。失敗すると自分が小さい存在に思え、自信がなくなります。とくに大きな失敗をしたあとは大変で、失敗の件に止まらずに、「自分は何ひとつまともにできない」「どうせ一生ダメなんだ」「これまでうまくいったのは偶然だった」と、自分を全否定する考えばかり浮かびます。「無力感」や「無気力」にさいなまれるのです。

あなたに子供がいたとして、その子がテストで失敗したとします。あなたはその子を罵るでしょうか。「何もできないバカなんだ」と落ち込んでいれば、「そんなことはない」と元気付けたくなるはずです。否定的な言葉はその子自身を傷つけ、悪影響をおよぼす。それがよくわかっているからです。ところが自分の失敗には、寛容になれないことがあります。その子と同じように自分を傷つけてしまいがちになるのです。

「次に失敗したらどうしよう」という不安は、さらなる失敗をも呼び寄せます。こうした不安やプレッシャーは、ムダではありません。適量であれば自分を戒める薬の効能をもちますが、多すぎれば劇薬。悪い結果につながるのです。大事なテストのときに限って、緊張でおなかが痛くなったり頭が真っ白になって何もできなくなってしまう。そのような状態のことを、心理学では「テスト不安」と呼ぶようです。

テスト不安になったら

パニくったときの対処法

テスト不安になると、思考力の低下がおこります。IQテストの点数が15点も下がるといわれ、優秀レベルの人が、平均レベルに落ちるほどの違いを生むほどです。大きなプレッシャーがかかったときに凡ミスをしてしまう。ようやく、そのときの心理的メカニズムが、明らかになってきました。 大事な場面で失敗する原因は、「考えすぎ」だそうです。思い当たることはないでしょうか。「失敗できない」「良い点をとらなきゃ」「ダメだったらどうしよう」「この次はこれ、そして……」。思考がループし、肝心なことに集中できなくなる様は、処理が多すぎてフリーズしたPCにも似ています。

失敗や挫折を味わったとき、どのような応急処置をすればいいでしょうか。

対処1 失敗を前向きに受け止める
対処2 自分の力で改善できることに目を向ける
対処3 失敗を直視する
対処4 不安とプレッシャーから注意をそらす

大きな失敗は、「もう何をやってもダメなんだ」と無力感に襲われます。そんなとき、自分が無力ではないと自覚することが大切です。「自分の力で何かを変えられる」という気づきは、心の状態を改善して、より深刻な症状を回避するのに役立ちます。